ホマレノブログBlog

食糧危機。

2008.06.04 / おもろ箱

ここ数年、テレビなどでよく見る 世界的な食糧危機。
しかしながら、私たちにとって食糧がないとか、高すぎて買えないという問題に直面している方はほとんどいないでしょう。
日本の食糧問題を考える場合には、地球規模の食糧問題とはかなり異なったとらえ方をしなくてはなりません。日本の食糧自給率が低いことは皆さんもご承知でしょうが、マーケットの原理から言えば、所得水準の高い日本が、海外から食糧を買い集めることは、よっぽどのことがない限り可能なのです。
しかし、考えて見ましょう。もしこんなことが起きたら・・・・・・。
①食糧を輸出している国で、内戦、内乱など起き、輸出できない状況。
②主要輸出国の同時不作による供給削減あるいは輸入減少(短期・中期的なリスク)
アメリカ・ロシア・中国がもし同時に不作になると世界の食糧は一気にパンクします。その確率は小さいとはいえゼロではありません。
③主要輸出国との外交関係の悪化、政策的・外交的輸入制限を受ける場合(短期・中期的リスク)
日本の外交が賢ければ、アメリカなどから外交を通じていじめられることもないでしょうが、いじめを受ければ日本の食卓は絶望的。
④世界の人口と食糧生産とのバランスをとるために、食料供給の制約を受ける場合。
これらは、“お金”に物を言わせば、回避できるリスクでしょう。(日本政治の風潮からいうと)
 
しかし、致命的なこともあります。
1、原発事故によるリスク
 東アジアの朝鮮半島と上海から北の地域は日本の北陸を含め、世界でもっとも高密に原発の分布している地域です。仮に、チェルノブイリ級の事故がこの地域で発生した場合、まず飲料水がダメになり、日本の食糧は壊滅的な状況に陥ります。
 これに対する危機管理体制はありません。中国やヨーロッパ諸国のように地下方式の備蓄がきちんとなされていれば、それなりの対応ができるでしょう。しかし、日本の今日の農業生産の形態、流通の状況・形態では、まず対応が無理でしょう。確率が低いとはいえ、ありうるリスクです。対応策を考えておかなければいけません。
 
2、難民発生のリスク
 人口13億人の中国や、朝鮮半島に何らかの事情で難民が発生した場合、彼らはまっ先に日本にやってきます。防衛庁が予測している難民の規模は 200~500万人です。こうした規模の難民が日本にたどり着いた場合、追い返せるでしょうか? 無視して食糧を提供しないでいられるでしょうか。あり得ません。しかし日本にはまったくと言っていいほど食糧の備蓄はないのです。150万トンの備蓄。年間の消費約900万トン。国内の生産量をあわせても、十分ではありません。今まで通りの食生活が送れるでしょうか?国の備蓄に頼れるでしょうか?コンビニやスーパーが抱える在庫はわずか1日分です。
生産量を上げればいいといいますが、米を作る必要な水の使用量についても、同じ量を使用して、工業製品の生産がよりいい利益を生むと聞いたことがあります。
農業して、ビジネスにならない。などと、農家の方から聞くこともしばしばあります。
農家の後継者不足。輸入食材による市場に与える価格競争。
どうでしょうか?
原油の高騰。 食料品の高騰。家計の圧迫。
自然破壊、環境破壊、生態系の破壊、生物多様性の減少、 資源の枯渇、大気温暖化、水質汚染、食の安全、貿易の自由化の進展などの事は他人事ではない、食糧危機だけに留まりません。
しかし全て連鎖しています。
問題を知った上で、どうして行くべきか?どうするべきか?
自分自身、考えよう思います。今後ブログで、自分の考えを発表したいとも思っています。


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