こんにちは。
タイトルですでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが・・・
『HOKUSAI -北斎展-』に行ってまいりました。
場所は神戸市立博物館。大丸の近くにある、趣のある建物です。
近くの駐車場に車をとめ、建物の入り口に向かうとまず目に飛び込むのが、
知らない人はいないだろう『富嶽三十六景』の二点。3メートルほどの横断幕、迫力があります。
とは言え、今回わたしがおすすめしたいのは、これらの作品より少し前の時代の北斎の浮世絵。
たとえば、『花の兄(1799)』
ここでの「花」とは四季のなかでもっとも早く開花する「梅」のこと。
正月飾りを手にする女性たちの姿がやわらで美しい作品です。
『吉原遊郭の景(1811)』などは、5枚の錦絵で完成する大判作品。
遠近法を用いた構図。
加えて当時の人々の動きが面白い一点でした。
『菖蒲に鯉(1808-13)』は、当時の人々の夏の風物詩・団扇の柄に用いられた浮世絵。
余白を残した構図が涼しさを演出しているように感じます。
生活用品であった団扇の絵柄で、現存するものはとても少ないそうです。
ほかにも、面白く、少し怖く、意外性にとんだ作品がたくさん!
葛飾北斎作品と言えば思い浮かぶ、あまりにも有名すぎる作品が多いのですが、
北斎はまだまだそんなもんじゃない!と次々に叩きつけられる作品群。
その数420点・・・かなり満足のできる展覧会でした。
ほかおすすめしたいのが、こちらの図録。
今回の作品すべてが掲載されているのは当然ですが、図録終盤の解説がとても丁寧です。
正直420点を人ごみを避けながら眺めるのは疲れることでしょう。
展覧会の上手なまわり方・・・
それは、まず最初に図録をチェック。
そしてゆっくり眺めたい作品をあらかじめ自分の中で決めます。
さほど興味がわかない作品は速足で回り、重視する作品をゆっくりと堪能する。
人の少ない展覧会、作品数の少ない展覧会ではすべてに全力を注ぎたいところですが、
今回の展覧会はある程度の要領の良さも必要かと思います。。。
そんな『HOKUSAI -北斎展-』ですが、じつは会期は今週末まで!
もしお時間ある方は、ぜひぜひ足を運んでいただけたらと思います。
秋には同じく神戸におすすめの展覧会がやってきます。
こちらはもっと早くお知らせしたいなと思います。。。
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