大工育成支援事業『回り階段技能訓練』

2月5日から4日間、令和5年度大工育成支援事業で、実技技能訓練を西部テクノスクールで受講してきました。

訓練内容は、大工技能者として就業中もしくは就業予定に方を対象にした「回り階段の墨付け・手刻み加工」でした。

1日目は、階段についての基礎知識の座学と平面図・立面図の原寸図を書きました。
2~4日目は、3段の直階段と3段回り階段を実際の模型にかける作業を行いました。
木造階段には構造手法が3種類あり、側桁階段・箱階段・ささら桁階段があります。訓練では側桁階段を施工し、プレカットではなく自分で墨付けから手刻みまで行います。

原寸図は側板や踏板の墨付けをするのに重要であるため、慎重にかいていきました。
直階段の部分は簡単なのですが、回り階段の部分になると形が複雑になるため、かくのが大変でした。また、墨付けの際に間違えにくくするためにマジックで踏板の場所を書くことも教わりました。

施工はまず、階段の側板から墨付けをおこない、丸のこや溝切りカッターを駆使しながら踏板や蹴込み部分を彫り込んでいきました。側板と床との取り合いの部分をつけるのにきれいに納めることができず、時間が超過したため、先生が手伝ってくださいました。

側板をつけることができると後は踏板と蹴込みを切ってはめていくのですが、回り部分の踏板を１回間違えてしまって切り直しになってしまいました。この時も時間が超過し、再び先生に手伝ってもらいながら無事時間内に完成させることができました。

現場ではまだ未経験の階段施工を実際に手刻みすることが出来、良い経験となりました。

また弊社社員大工3名で参加させていただき、お互いに良い刺激になりました。