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省令準耐火構造利用講習会

2023.11.06 / チームホマレブログ

先日、省令準耐火構造利用講習会をオンライン受講しました。

お家を計画する際に初めて「耐火構造」といった言葉を聞いた、目にしたといった方は多いのではないでしょうか?
しかし「耐火構造」とは実際にどういったものなのか?と知らない方も多いかと思います。

 

省令準耐火構造とは、建築基準法に定められている「準耐火構造」に準ずる防火性能を持つ構造として、独立行政法人住宅金融支援機構(フラット35など)が独自に定める構造(基準)に合致する建築物となります。

 

省令準耐火構造の特徴

  • 1. 隣家からの延焼防止

・外壁及び軒裏が防火構造(30分耐火)であること
・屋根が不燃材料であること

 

  • 2. 各室防火

・建物内部での延焼についてできるだけ遅らせる構造になっていること
・天井・壁に石こうボードを使用し通常の火災の加熱に15分以上耐える性能を有していること

 

  • 3. 他室への延焼遅延

・ファイヤーストップ材を設けることで、壁の内側や天井裏を通って火が住宅全体に燃え広がるのを防ぐこと

 

これらのことから、耐火性に優れた「省令準耐火構造」のメリットとして、

・一般的な木造住宅より火に強い

隣家などから火をもらわない。もし火災が起きたとしても倒壊や延焼を一定時間耐えることができるので、初期消火や避難をする時間が確保することができるため、被害を最小限に抑えることができます。そして、延焼を抑えることができるため、近隣への被害も最小限に抑える住宅となります。

・火災保険料が安くなる

同じ木造住宅でも、「省令準耐火構造」に適合した住宅は火に強いため、火災保険料が割安になります。

建物の構造によって火災の被害に差があるため、構造ごとに価格が異なります。一般的な戸建て住宅の火災保険構造区分は二つに分けられます。

◎T構造(耐火構造)保険料が低い:コンクリート造、鉄骨造、省令準耐火建築物など

◎H構造(非耐火構造)保険料が高い:通常の木造住宅

火災の被害を抑えられる「省令準耐火構造」の住宅は、火災保険における構造級別区分が鉄骨造と同等の「T構造」に該当するため、省令準耐火構造でない「H構造」の木造の建物に比べると火災保険料が安くなります。

 

「省令準耐火構造」にはデメリットもいくつかあります。

・建築コストがかかる

省令準耐火構造に適合させるには、不燃性の材料や耐火構造を採用して様々な要件を満たさなければならないため、通常の木造住宅に比べて建築費用が増加します。

・デザインの自由度が下がる

省令準耐火構造には素材に関しても規定があるため、建材や設備の関係で、外壁から間取りなどのデザインに制限が発生する可能性もあります。

 

 初期の建築コストは上がりますが家の価値も同様に上がるため、誉建設では「省令準耐火構造」を木造住宅では全棟取り入れております。


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