先週、僕が担当している新築現場にドイツの職業訓練学校から2人研修生が実習に来られていました。1人の方は身長が2mあり、僕と頭1つ分くらい身長差があり、とても驚きました。作業着としてベストを着用し、色は業種によって異なり黒色は木材関係の職種の人用だそうです。また、ベストのボタンの数は1日の労働時間(8個だから8時間)を、表しているそうです。
初めの3日間は実際に現場作業を行ない、2日間は加工場で手刻みの実習を行いました。
現場作業の1日目は壁断熱材の施工、2日目は石膏ボード下地の施工、3日目は風呂場になる部分のボード貼りを行ってもらいました。
加工場での作業は、継手の四方鎌継ぎ・腰掛け鎌継ぎ、仕口の腰掛け蟻の3種類を手刻みで行ってもらいました。
作業の説明は先輩が行っていたのですが、言語の壁もあり、なかなか言葉で伝えるのが難しそうでした。また、専門用語もあるので、通訳の人もなかなか苦労していました。しかし、ジェスチャーで表したり、実際に納まりを説明すると、やり方をすぐ理解してくれていたみたいです。
手刻みの練習では、実際に加工しているものがあったので、それをみながら刻んでいました。初めてやるにも関わらず、綺麗に加工しており、驚きました。
また、研修の前に、テクノスクールに行って継手の練習をしていたらしく、その画像も見せてもらったのですが、そちらもとても綺麗にされていました。
休憩時間には、ドイツと日本の建築の違いについて話をしました。ドイツでは日本で多用しているプラスのビットのビスをほとんど使っておらず、星型のビスが主流で、ビス頭がなめにくい形状になっているようです。
他にも、柱間の距離が違ったり、断熱材の厚さがドイツの方がかなり厚かったり、筋交いの代わりに柱間の寸法の合板のようなものを入れて固めたりなど、日本とはかなり違っており、聞いていて面白かったです。
機会があれば、ドイツや他国の建築がどのようなものかを見てみたいと思いました。
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