手裏剣です。ほんとうはスペーサーといって、立上りコンクリートのかぶり厚(コンクリートを包み込む厚さ)を確保するための道具です。手裏剣は愛称です。
スペーサーにも種類があり、この写真のほかにもベース筋(床の部分になる鉄筋)のためのサイコロ状の形をしたスペーサー(石でできた物や、プラスチック、塩ビでできたもの)があります。
かぶり厚の確保はとても重要なことです。コンクリートは、初めはアルカリ性で中の鉄筋は錆びません。でもだんだん中性化し、中の鉄筋の部分まで中性化してしまうと、鉄筋は錆び始めます。錆び始めた鉄筋は膨張して大きくなり、コンクリートを破壊してさらに強度を弱めます。ですから、かぶり厚は基礎の強さに大きな影響を与えます。つまりこの手裏剣は基礎を生かすための職人の武器なのです。
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